今週のラストスパート~すてきな方との温かな時間~

 朝起きて、ご飯を食べて出勤し、なんとか半日終えた後、母の手作り弁当(感謝)を食べ、昼寝をし、午後に臨み、疲れて帰って夕食とって、入浴したらすぐに寝る。
そんな日々を過ごしてきて、なんだかずっと一緒だなあと思いつつ、この前のようにいろいろな体験ができるからいいかなあとも思う。
そんなはるながお送りする日記第19弾。
まさか1週間に3記事も書くとは。


6月18日

 昨日の通り、私が定期的に施術することになった患者さんのマッサージの見学からスタート。
まだ在宅マッサージの形は私の中では未完成で、練習でもう少し固められたらと思っていたのだがどうもいつもと違う。
「僕は見ているからはるなさんやってください」
こうなるとは少し予想していたが、やっぱりだったか。一気に緊張が走る。
制限時間は20分。この中で、手足を含む全身を揉まなければならない。だがベースはできていない。しかも空いては話ずき。
当然ながら結果はひどいものだった。

  • 左右で揉む量のバランスの差が出過ぎた。
  • 固い場所やポイントに当たった感じがあまりなかった。
  • 手はたくさん揉めたが、足はあまり揉めなかった。

それでも患者さんは、「若いうちに自分のものにしたらまあ後はえーわ大丈夫だから」といってくださった。
帰りぎわに、「足揉まれて気もち良かった」とおっしゃる患者さんの声が聞えた。

見学先からの帰りの車の中、運転してくださっている方がこんなことをおっしゃった。
「私の祖父は、『自分は運がいい』ってずっと思ってて、いやなことがあっても、『それは自分のためにあったこと』って前向きに考える人だったの。
私もその影響を受けていて同じように考えるようにしてたら、なんでもうまくいく感じがしたの。
そうやって前向きに考える人は陽の気がたくさん出ているからみんなそれに引き寄せられて、
逆に怒ってばっかりとかだと陰の気が強いからなんだか居心地が悪くなっちゃうんだよね。
はるなさんはいろいろ一生懸命頑張っているから、それにひきつけられたりマッサージをお願いしてくる人もやってくると思うよ。
でも頑張りすぎたり追い込みすぎると体壊すから…、何かあったら相談乗るから言ってね。頑張って!」
自然に涙がこぼれた。うれしかった。こんな上司に出会えてよかったと思った。この上司のためなら頑張れると思った。

院に着き、一人施術後院長との練習。
練習中、なぜか体の力が抜け、体が震えだしたのを感じた。おかげで、そちらばかりに医師気が向いてしまい、指に集中できなかった。
院長には「調子が悪くて震えてるかも」と言ったが、自分ではわかる。心が泣いたままだから震えてるのだ。

休憩時間に昼寝をし、すっきりしたところで午後一の施術。
いつもの保険の患者さんだが、今日はいつも揉む場所を20分マッサージすることになっていた。
20分もあると、いつも保険で揉んでいる場所だけだと時間が余りそうだ。もう少し広い範囲を揉もう。
雑談しながらの20分は終了(楽しかった)。その後休憩をはさみ練習時間。
一つ上の先輩先生との練習、別の先生との練習。約1時間ほどの練習となった。
もう指はすごく痛い。体が眠気を訴えている。帰る準備をしよう。…あれ?
「はるなさーん、営業終わったら少し練習しようか。」
…い、院長の声…。しっかり「練習」っておっしゃったよね?聞き間違いじゃないよね?
残念ながら聞き間違いではなかった…。
院長を揉んでいる横で、朝の見学で一緒になった先生(施術歴10年以上)が、私の姿勢や施術をチェックしながらペンで書き書き。
実技テストを受けているような気分でものすごいプレッシャー。これで私の施術が改善するなら良いが、たまったもんじゃない(苦笑)。
その後、チェックされていた先生から、アドバイス中にこんな話が出てきた。
「見学先で、足あまり揉めていなかったのに、足が気持よかったってコメントがあったよね。
手をかなり長く揉んだのに、手のコメントはなく足のコメントがあった。
てことは、足の法をもう少し揉むようにして、もっと満足していただけるようにしたらいいんじゃない?」
そうなのかもしれないと思った。まさか、聞き流していたその一言にそこまでの意味が入っている可能性があったとは。

1時間後、全ての練習が終了し、やっと北区。眠気のピークを通り越したようで、変なテンションで終身準備に取り掛かったのだった。


 今回はここまで。
本当にいろいろあった1週間だった。ここまでいろいろあるともうくたくただ。
ただ、ずっと悪いことばかりでもないなとも何となく思えた。あの上司みたいにもう少し前向きに考えてみよう。
そう、ここに勤務し、目の見えない私に、様々な方法で事細かに教えてくださる方々に出会えたのだ。
そして、定期的に施術する患者さんもつき、在宅マッサージの本格的なデビューの話も進んでいる。
本当にありがたいし、自分はついていると思う。