施術したり練習したり考えたり

 主に患者さんの運動補助の技術の習得がメインだった今回の研修。
この時、「筋肉痛」というプレゼントも一緒に受け取ってしまったらしい。研修後4日ほどそれに少し悩んだはるながお送りする日記第51弾。


11月1日

 早くも11月に突入?信じられない!もう大掃除とかの時期?などと思いながら起床。身支度をし出勤。
海員準備を済ませ、メモを持って朝礼へ。今月から、この院の方針を日変わりでスタッフが音読することになった。初回の今日は院長だ。
その後患者さんを1人施術。いつもの方だ。最近寒いからか固さが増しているようだ。
その後午前中は、メモの整理や、自分の足を使って揉む練習などをして過ごした。

午後。時間が空いていたので、大掃除の一つである、ポップのアルコール拭きをすることにした。
先生がポップを持ってきてくださる。かなりの量だ。私があまり行かない2階には、こんなにたくさんポップがあるのか。
ポップを見やすいように立てるためのプラスチックのスタンド?で合ってるのか?が大量にある。
いろいろな大きさのものがあるようだ。ちょっといびつなやつまである。さわると少しざらざら。ほこりがついている証拠だ。
順にアルコール消毒を使い拭く。なかなか取れないほこり。1年立てておくとこんなになるのかな。
しかも、先生がくださった雑巾が、水などをかなり吸収するタイプのもののようで、アルコールをどんどん吸収していく。
これにはかなり苦労したが、この機能が使える場面がかなりあることを考えると、よくできた素材の雑巾だなあと思う。
1時間ほどでこの掃除は終了。しばらくしてもう1人施術し、今日は終了。眠い…。

11月2日

 開院準備を済ませ、方針の資料を出し朝礼へ。今日は一つ上の先輩先生の音読だ。
あの読む時の声の出し方、読む速さ…。私の高校の友達に似てる気がするなあ…。
今日の施術の予定はなし。メモの整理やベッドの消毒をしたり、自分も揉んでみたり…。
そうしていると、一つ上の先輩先生の手が空いたようだ。練習台になっていただこう。
今日は、先週の研修でやった、足の運動の補助やストレッチの練習をお願いした。
足首のストレッチと運動、太腿の後ろのストレッチ、膝と股関節の運動を、順に行っていく。
少しずつではあるものの、コツをつかむことができてきている…はず。
太腿の後ろのストレッチで足を持ち上げる時、足が軽く感じたのは、研修の日ほど疲れていないからか、先生が足を脱力されきっていないからか?
その後揉む練習も少しお願いした。うつ伏せの先生の背中から腰を揉んだり、仰向けの先生の頸を揉んだり。
うつ伏せでの施術の時はうまく体重を乗せさえすれば腕の力はいらない(と院長がおっしゃっていた)ため、うまくやれば楽だった。
ただ、仰向けの先生の首筋を揉む時は、どうしても腕の力が必要だった。これを運動の後にやるのが間違ってた。すごくきつい!
それにしても、いつもと比べて背中と腰が倍以上固い気がする。休日に運動をされていたようだ。
ということで、合わせて1時間ほど練習できた。しかし…、筋肉痛が残ってるようだなあ…。いつまで続くんだろう…。
その後午前中は何もなく、このまま午後も何もなさそうだなあと思っていると、最後の最後に「僕をマッサージして」と院長の声が。
うつ伏せになられた院長の、頸・肩・背中・腰を、20分を目安で揉むよう指示された。
以前から、時間を指示されると、そちらばかりが気になって、手を凝りのポイントに当てることがおろそかになる傾向にあった。
それを抑えるように、あまり時間は気にしないようにしながら、肩から揉んでいく。焦る気持を抑えるのも凝りのポイントを探すのも必死。
ただ、それらを気をつけたのがよかったのか、当たりはだいぶ良くなったようだ。
ただ、肩の首側から外側に行くほど、揉むために動かす回数が少なくなっていたようだった。完全に無意識のうちにしていたことだった。
結局20分では片側しか揉めず、両側を揉むのに30分ほどかかったが、それは良いということだった。 技術、少しずつは良くなってるのかな…、そんな変わらないかな…、と思いながら、練習後の片づけをし、今日は終わった。


 今回はここまで。
患者さんの施術の回数は減っているが、その分?自分の技術と真正面から向き合う時間などが多くなっている気がする。
今の売上にはほとんど関与できていないけれど…。この先のことを考えると、今はこれでも良いのかもしれないと、何となく思った。本当に良いかはわからないが。

今年の誕生日プレゼントは…?

 悪い意味でも良い意味でも、感情や技術に関する大きな変化が落ち着いてきた1週間の前半。 このまま研修まで持ってくれと思うはるながお送りする日記第50弾。
ただ、新しいことをすると聞いているので、うまくいってくれれば大きく動いてくれそうだ…。

50弾が誕生日の週になるなんて。奇跡だ!

10月28日

 今日は朝一から患者さんを30分施術。今までの症状はわかるが、新しいものが急に出てくるとかなり焦る。
次回の予約はまた電話などでとられるということだ。あの固さならもっと施術したかったけれど…。技術がまだまだなんだろうな…。
その後、一つ上の先輩先生との練習、そして院長との練習と続いた。
院長との練習の時、なんでこの仕事に就こうと思ったのか、どれぐらい稼げるようになりたいかなどの質問をされた。
施術しながらだったからか、自分の考えが不明確だからか、返事はとぎれとぎれにしかできなかった。
こんなだから練習でも技術習得のスピードがなかなか上がらないのかな…。

帰宅後、どうしても食べたかったホットケーキを食べて昼寝。昼寝というより夕寝?
そして、父の、「今日はもう肩と首がもういつもより痛くてたまらん」の声で目がさめた。もうそんな時間化。
今日の練習で悔しい思いをしたからか、家でそれ関係の話になったからか、そのまま揉む展開になっていた。
触ってみると…、いつもより固いし、いつもより皮膚が冷たい?凝りの原因が血流不足だとしたら、ここまで進行してたとは…。
状況を聞くと、資料づくりでいつもより忙しかったらしい。そんな話を聞きながら揉んでいく。
治すのはもちろんだが、私の練習という意味もあるので、練習優先としたところも多々あり(え?)、なかなか面白かった。

10月29日

 今日は午前中は何もなく終わった。あったとすれば、なぜか泣けてきた、とかだろうか。まあよくあることだから気にはならない。
ということで今日の出来事は全て午後に集まっていた。

午後始まってしばらくしてから、一つ上の先輩先生との練習時間が1時間半ほどできた。
うつ伏せになられた先生の背中から腰を揉んでいく。昨日の父の施術を思い出しながら、指先に意識し揉む。
今回は数日前と比べて指が筋肉の弾力に負けたりするようなことは少なかったように思えた。
その後少し休憩をはさんで、予約されていた患者さんの施術。数日前にも施術したが、固さはまだまだあった。ただ…
練習でやりすぎた。集中できても、どこかで途切れそうになる。途切れることはなかったが、少し大変だった。

そしてやってきたこの時間。今日のメインイベントになると予想し、見事にメインイベントになった、月末恒例の研修の時間だ。
先週に院長とベテラン先生がお話されていた通り、今回は、在宅施術で今後使うことになる運動の技術の習得がテーマ。
今回は足の運動の練習。足首や太腿の後ろのストレッチをしたり、患者さんが関節を動かされるのに抵抗を加えたり。
学生の時に運動は少し練習したが、臨床実習でも使わなかったし、同級生とは揉む方の練習を主にしていたので、新しいものという感じが大きかった。
まずはベテラン先生が私の足を使って手本を見せてくださる。…やっぱりすごい。経験があのスムーズさを作り出しているのか?
その後実際にやってみる。一つ上の先輩先生の足を動かすのを、ベテラン先生と院長が見てくださるようだ。
…難しすぎる。足首のストレッチ一つ取っても…。
伸びきっている間隔が相手に伝わらなかったり、まっすぐ動かしているつもりが斜めになっていたり、動きがぎこちなかったり。
体の位置や角度や使い方などを、手取り足取りで先生たちが教えてくださる。
やっと一部が修正できたと思ったら別の修正点が出て、それを直すと一つ前の場所の動かし方を忘れ…。何度も何度もこの流れが続く。
そして、何といっても、踏ん張ったり体を支えたりすればするほど、支える力が弱まっていくのだ。
その中でも足を持ち上げたり動かしたりしなければならない。だいぶしんどい。
少し休みたいところだが、先生がしっかり見てくださる機会はそうない。頑張るしかない!
そう思いながらただひたすらに指導を受けながら練習していると、気がついたら22字40分になっていた。
そこから少し休憩が入った。疲れきっているのか、放心状態みたいになっていた。すさまじい眠気が襲ってくる。
その後今度はベテラン先生の足を動かす時間ができた。休憩したからか、踏ん張る力などはほんの少しだけ回復したようだ。
それが終わったのは23時15分頃。家に着いたのは23時半頃、そこからご飯を食べ、就寝準備をし、寝たのは夜中の1時だった。

10月30日

大量の新たな技術の練習という、施術師としても体としてもありがたい、抱えきれないほどの誕生日プレゼント?をいただいた昨日。
その疲れはまだとりきれていない。寝た時間1分ぐらいじゃない?と思うぐらいだ。そんな中でも出勤時間はしっかりやってくる。
朝の準備と朝礼が終わり、少し時間ができたので、メモの整理をしたり、患者さんいない時間はぼーっとしたり。
しばらくすると、私が施術する患者さんがいらっしゃった。今日も1時間の前進マッサージだ。
院長に、「はるなさんは施術の予約詰まってる訳じゃないから時間オーバーしてもいいから」と言われたのを思い出す。
今回はあまり時間を気にせず施術。1時間20分ほどで施術は完了となった。
その後は何もなく今日は終了。それにしても…、とにかく眠い!帰ったら寝よう!


 今回はここまで。
予想通り盛り沢山になりすぎた?今週後半。体もだいぶやられている。
来週のためにも、本気で休まないとどうにかなりそう!おやすみなさい!!

あの勢いはどこへ…

ゆっくり歩いて自然を感じたり、早めに歩いてトレーニングになったり。おかげで少し筋肉痛が出ているはるながお送りする日記第49弾。


10月25日

 今日の施術予定は1名だったが、急遽もう1名予約された。
まずはいつもの方の施術。急に気温が下がったこともあってか、肩の凝りが増してしまっているようだ。
そして二人目。最近あまりいらっしゃっていなかったが…。どうやらいつもとは違う場所の症状が悪化されたようだ。
いらっしゃった時の声色や歩き方がいつものそれと全く違ってだいぶつらそうだった。マッサージ時間は30分。状態を診ながら揉んでいく。
症状が出ているところをかばってか、左右での固さの差が大きくなっているようだった。しかも…、こんなに固かったか、背中。

午後。来月に配布するちらしが届いたようだ。大きなちらしに案内などを挟み込んで折っていく。折り紙気分♪
この作業をすると、もうこの月が終わってしまうんだなあとしみじみ思う。日々が経つのは本当に早い!

10月26日

 今日は在宅マッサージの見学から。私がいつも施術する方と、その方と仲の良いという方だ。
最近、私が施術している方のお宅にうかがうと、私のことや仕事のことなどについてよく聞かれるようになった。
施術や見学をしている時なのか、私の考えを整理する時間なのか。たまにどうすればいいかわからなくなりそうになる。
地両院到着後、一つ上の先輩先生と少し練習。うつ伏せの先生の頸と背中から腰を揉ませていただいた。
ただ、どうしてか、指の感覚がはっきりしない。すごく鈍くはないが、先週と比べると少し鈍い?先週のあのはっきりした感じに戻って!

午後。洗濯たたみを済ませ、メモの整理や自分の足を使った施術の練習をしていると、「少しやろう」とベテラン先生の声。
先週に引き続きうつ伏せの先生の背中から腰を揉んでいく。
この先生は筋肉の弾力があるため、力任せに揉むと99%ぐらいの確立で指が良い位置から滑ってしまう。
先週と同じように、ポイントを探し、そこで角度を調整し、そこに体重を乗せるように体を動かす。
私の場合は手や腕に力が入りすぎることが多いようなので、腕の力は抜く意識もする。
…なんだかしっくりこないような…。全くしっくりこない訳ではないが、こう、先週みたいなぴたっとくる感覚が、一番ほしいやつがない。
しかも、手がポイントから滑り落ちてしまう回数、先週より増えてる?焦る自分と、焦っても見つからないだけと思う自分がいる。
よく滑る場合は腕でのコントロールが主になっていることが多いと、以前この先生が教えてくださった。難しい…。
ただ、そんな練習でもわかったことはあるような気がする。
こだと思って体重を乗せた場所がポイントでなかった時に、指がどちらがわにずれているかをいつも先生が言ってくださる。
その「どちら側にずれているか」だけはわかるようになっていた。それがわかったうえでポイントに当てられるのが一番理想的だが…。
なので、先生からずれを指摘される前に、「少し内側にずれていますか」などと聞くようにしてみた。
そのずれの理解はだいたい合っているらしかった。ポイントへの当たりと指の滑りはいまいちだったけれど…、少しは前進してるのかな…。

10月27日

 今日は在宅施術から。今回はいつもより相手からの会話が多い気がする。指先の集中が途切れそうになるのを何とか抑えながら施術していく。
その後は何もなく、午後に突入。一つ上の先輩先生とも少し練習できた。
今日もいつものようにうつ伏せの先生の背中から腰を揉んでいくが…。
1度「これいいな」と感じた感覚を、しばらくすると忘れてしまい再現できなくなってしまう。それの繰り返しになってきた。
先週のあの勢いはどこへやら。もう少し戻ってきてくれないものか…。


 今回はここまで。
またマッサージの上達度?が停滞気味になってしまったような気がする。それさえもよくわからなくなってきている。
ただ、いつも通っている美容院の院長は、社会人になってから最低限の技術習得まで3年程かかったとおっしゃっていたから、私のこの迷いは大したことないのでは、と思ったりもする。
何を言われても、私なりのペースで行こう。ただ、向上心を完全に捨てるのだけは避けたい。そう思うはるななのであった。

今週もラストスパート

 寒い。本当に寒い。10月というのが信じラり内ぐらい寒い。秋はどこへ行ったのか?
最近秋用の蒲団を用意したのに…。足冷えるからか単に目がさえるのか、なかなか眠れない感じがする。昼寝してるからいいけど笑。
もう冬の蒲団の準備をしなければと思うはるながお送りする日記第48弾。それにしても…寒い!

この記事を見られる前に、前回や前々回の記事も合わせて読まれると良いだろう。


10月20日

 昨日のこともあり、気分はだいぶすっきりしていた。今日も普通に出勤。施術の予定はなし。練習とメモの整理でもしようかな。
朝。準備と朝礼が終わったころ、昨日院長に渡した、私が個人的に取っている患者さんのメモについてお話があった。
治療内容と触った時の特徴などをつらつらと書いただけのメモだったので、患者さんの職業や主訴などが書いていない場合が多かった。それをまず指摘された。
職業からわかる体の使い方の特徴もあるから、その症状と仕事との関係もわかるだろう、ということもおっしゃっていた。
そういったアドバイスを元に、メモを見やすいように整理。また見せることにもなるようだ。
その後院長との練習。うつ伏せになられた院長の、左の肩甲骨の内側と背中から腰を揉んでいく。昨日わかったことも踏まえながら。
結果、「この前より良くなってるよ」とのことだった。少しずつではあるけれどわかってきてるってことかな…。

午後。一つ上の先輩先生が「練習できるよ」と言ってくださった。なら、させていただこう。今の時間は17時半。 「先生ありがとうございます。この後汝まで空いていらっしゃいますか。」
「7時20分笑。2時間ぐらい空いてる笑。」
「!!そうなのですね笑。ならその時間ぐらいまでお願いします。」
という訳で、1時間半たっぷり練習できた。ただ、練習してくると何だかのぼせてくるような。暖房の風のせいだ。まいっちゃうなあ…。

10月21日

 開院直後、一人目の患者さんがいらっしゃった。先週も施術した方だ。症状を聞きながら30分揉んでいく。
この固さ、なかなか取れない…。新たに固い場所を発見してしまうし…。それもメモに残しておこう。
その方の施術が終わりしばらくすると、二人目の換算がご来院。小さなお子様がいらっしゃるお母さま。先週と同様30分で揉む。
育児でできるであろう肩や頸の凝りや背中などの筋肉の張り。私の両親たちもこうなってたのかなと、何となく思う。
ただ今回少しミスが。前回の施術後だるさなどの嫌な症状が出なかったかを聞き忘れたのだ。
一つ上の先輩先生が私の後に治療に入られたとき、前回の施術後数日間頭痛があったと患者さんが打ち明けられたらしい。
それを知らないまま、以前と同じ強さで揉んでしまっていた…。「次の予約はまた電話で…」と帰っていかれた。
やってしまった…、次から気をつけよう…。
その後はメモの整理。その近くでは別の先生が逆子の灸をされている。
もぐさを燃やした後の、少し甘いような、それでいて少し煙たい感じのこの香り。私が好きな香りの一つだ。

10型22日

 朝一は在宅マッサージの見学。と思ったら、その患者さんの施術の担当の先生がお休みされるようでなしになった。
その時、「その方の治療はるなさんできたりするかな」と話をされる先生の声が。
体がぴくっとした。施術の現場を思い出してみる。ただ、ゆっくり考えている時間はなかった。
そして思わず、「その患者さんの治療、あまりわからなくて…」と言ってしまった。数カ月前、先生がどんな施術をされているのか、実際に私を台にしてくださっていたのに。
それを思い出し、「やり方はわかるかもしれませんけど…」などと言おうとしたがやめた。その後の言葉が出てこなかった。出てきても言い訳っぽい言葉だけ。
だいぶ前の記憶でもうあやふやになっている。きっとわからないのとほぼ同じ。無駄なことは言わない方がよさそう。そう思った。
もっとしっかり施術内容を聞いておけば…。
その後はひたすらメモの整理や消毒。ここまでじっとしている時間が長いと逆に疲れてしまうな…。
閉院1時間ほど前に、一つ上の先輩先生と40分ほど練習できたが、一昨日のしっくりきた形だとなんだかうまくいかなかった模様。少し前のにするとうまくできた。
その後、院長とベテラン先生が、「はるなさんがもう少し在宅施術に行けるように、在宅でしかやらないことの練習をさせようか」と話をされているのが聞えた。
来週の研修の内容はこれで確定っぽい…。今からすごく緊張する。 ただ、院長たちの中では、「在宅施術の時に、担当の先生は私にあまり説明をしていない」という認識らしい。言葉での説明はあるし、ときどき実際に手技をしてくださることもあるのだが…。
それを言うタイミングがわからずにいたが、最後の最後に院長からその話に出てうまく言えた。うん、良い方向に向かいそうだ。


 今回はここまで。
なんだかいろいろあった1週間だった。どんぞこに落ちても良い感じで登るし、良すぎることがあれば良い感じに持ってこれることを、改めて実感した。
また来週も良いことがあるよあ…。週末はゆっくりしよう。

少しの明かりを頼りに

 勤務の日の朝。気がついたら8時を回っていた。家を出る時間まで後10分ほどしかない。
ご飯も食べ都内。歯磨きもしてないし顔も洗ってない。着替えも化粧もできてない。それなのに体が動かない!
「早くしないと…今の状態わかってる?」と、母の声が聞える。「わかってるって!」の声だけかろうじて出た。なのに体が動かない!
………
…という悪夢を何度か見ているはるながお送りする日記第47弾。もういろいろ限界だ…。


10月19日

 休むのは少し気がかりだったので出勤。開院準備に朝礼、洗濯たたみを済ませ、院長に提出物を渡す。
先週後半に院長から、私が個人的に取っている患者さんの情報のメモを見せるよう指示があったのだ。
特に見せる予定もなく、点字専用のデータで取っていたメモ。これを渡せるようにするのはかなり大変。

  • 点字データをテキストデータに返還する。これは機械がやってくれるので簡単。
  • 全部ひらがななのでそれを漢字などに返還する。ほぼ手作業なので超大変。夜に作業した時は眠気を感じづらくなっていた。
  • メモを取っている機械からUSBでパソコンにデータを移し印刷。印刷のためだけにパソコンをつけるのは少し面倒。

ただ、渡す時はかなり怖かった。逃げてきた現実と真正面から向き合わないといけない時間。そんな気がした。
とりあえず「院長!」と(心の中だけ力任せで)呼ぶだけ呼ぶ。そうすれば事の流れがうまくやってくれると何となく思った。
一部の患者さんの情報を入れ忘れてしまったこと、治療してもわからなかった患者さんのメモが入れられなかったこと。全てを話した。
すると、「わかりました」と案外すっと終わった。おかげで、少しだけ何かが軽くなった気がした。
その後、一つ上の先輩先生と少し練習。うつ伏せの先生の背中から腰を揉む。
そういえば、昨日の院長との練習の時、私の名前を呼んだのはこの先生と別の先生だったな。何を話されていたのだろう。
それについて聞いてみると、手首を捻りすぎているのでは、ということだった。手を変な封に使っているということだ。
アドバイスを求めると、体の向きをそんなにたくさん変えなくても良いのではと返ってきた。それを意識しやってみると少し楽になった。
その後、少し時間をおき、「僕を揉んで」と院長の超え。返事をし立ち上がる。
ただ、今回はなぜかすっと立ち上がれた。いつもよりスムーズ。なんでだろう。
うつ伏せの院長の肩甲骨の内側と背中から腰を揉む。昨日言われたことと、今まで言われ続けてきたことをかなり意識する。

  • 置いた指を、手首などを使いながら大きく動かし、筋肉の高まりを探す。
  • この時、体の内側に指を動かせていても、外側には指が動かせていないため注意する。
  • 指先で筋肉が転がる感覚(イコール筋肉のてっぺんを超えた感覚)があったら、徐々に指を動かす範囲を小さくしていく。
  • 筋肉のてっぺんに指が当たったら、一番指に抵抗を感じる角度を見つけ、その角度で押す。
  • もし途中でわからなくなってしまったら最初のステップからやり直す。むりやり押そうとしたり何となくで押したりするのはだめ。

探しては揉み、探しては揉み、わからなくなってまた大きく動かして探して揉む。何度もそれを繰り返す。
動作がたどたどしい気もするが今は関係ない。焦って揉むよりも、時間をかけて丁寧に揉んだ方が、後々注意されたりせずに済む。
結果、「昨日よりも良くなってるぞ」と言われた。その後笑いながら、「なんで今迄それをしなかったの」と言われた。
きっと、今になってやっと、院長がおっしゃっていたことの意味が、少しずつわかってきのかもしれない。ここまで本当に長かった…。

午後。まずは一つ上の先輩先生と少し練習。その後はベテラン先生と練習。
どちらも、うつ伏せの先生の背中と腰のマッサージの練習だ。先輩先生の方はまだ良いとして、問題はベテラン先生との練習である。
院長が良いとしたように押しても、「ちょっと位置とかが違うかなあ」と言われる。
それに、院長より筋肉の弾力が強いため、てっぺんに指が到達してもすぐにそこから指がずれてしまう。
先生の患者さんが入るまであと10分ほど。手も体も疲れてきた。集中力も落ちてきている。このまま当てられないのかな…。
…ん?待てよ?手を捻りすぎてるって話があったし疲れるのわかってたからその手の向きにしなかったけど、体の向きでうまくカバーできたりして…。
これがまあなんと大政界だった!揉んでいた場所の一部がぴったりポイントに当たるようになっていた。
ただ、どうやら当たったのはあの時だけだったようだが。それでも今はそれで充分だった。
その後すぐに1名施術し、今日は終わった。

ちなみに、ベテラン先生は「ちょっと練習」とおっしゃっていたが、1時間は練習していたと思う。


 今回はここまで。
ベテラン先生との練習で変な力が入ったのか腰が痛く、背伸びのしすぎなのか膝も痛い。腰は過去最高の痛さだ。
今は緊張して力が入りすぎているのかもしれない。もう少しリラックスして揉めるようなく風雅必要そうだ。

挙句の果てに…

 急に冷えた10月半ばの日曜日。半袖シャツのすぐ横にある長袖シャツを着る。気温の変化も体の対応も落ち着かない。
そんなはるながお送りする日記第46弾。先週のこともあり精神面も落ち着いていないかな…。


10月18日

 朝に一人施術。先週わ長いマッサージだったが、今回はいつものに戻った。戻すには凝りが固すぎると思うんだけどな…。
その後は施術はなかった。先週まで入っていたいつもの患者さんは、その方の鍼を担当されている先生が全て担当することになった。
「はるなさんのマッサージの技術の成長、僕が思ってたより遅めだから…。」 先週院長に言われたことを思い出す。
成長できてないせいで、患者さんが満足されるような施術ができなかった。2 3回ならまだしも、5回は長いマッサージしたのに…。
長いマッサージの方が短いのに戻られたのもきっと…。
そんな重いばかりが頭にウカブ。いや、支配している、の法が正しいのかもしれない。
自分を揉んでみる。手の感覚の鈍感さが先週より増している。これはもう…。手と自分に嫌気がさす。何もかもわからなくなってきた。
冷たくて暗くて広い洞窟を、あてもなくさ迷っている。出口は一向に見つからない。そんな感じがした。
情、楽しさ、嬉しさ、喜び。そんなものが感じとれない。感じるのは悲しみや苦しみだけ。゙こうもなると涙が止まらなくなる。
そんな時の練習で、手に感覚がしっかり伝わってくるはずがなかった。
角度が違う。大ざっぱになっているところがある。アドバイスとも言えるコメントもぼんやりとしか入ってこない。

その後、涙が止まりかけた頃、院長途少し練習の時間になった。うつ伏せの院長の背中から腰を揉む練習だ。
序盤に私の苗字を呼ばれた気がした。他の先生が小さな声で私の話をされている。言いたいことがあるんならはっきり言ってよ…!
練習の結果、筋肉の高まりを探すために指を大きく動かそうとする時、体の内側には動かせていても外側には動かせておらず、何となくで押していたようだった。
ほんの少し、本っ当ーに少しだけ、光が見えた気がした。ただ…。


 少し短いが、今回はここまで。
マッサージで自分に嫌気がさしたことは何度かあったが、ここまでなのは初めてだった。
この日の終りに見えた一筋の光が、この悲しみや苦しみから私を救ってくれる光にならんことを…。

どうしたらいいの!?

 先々週ほどから始まった水曜ドラマ「ヤンキー君と白杖ガール」。主人公が視覚障害という設定もあり、共感できるシーンも多い。
あまり恋愛ドラマは見てこなかったのだが、今回はかなりはまってしまいそうなはるながお送りする日記第45弾。
ただ、ドラマは22字から23時まで。寝不足には気をつけなければ…。


10月14日

 前日までには今日の予約はなかったので、一つ上の先輩先生を台に練習が多くできるのかと少し期待していた。
だが、どうやらもっと良い相手?がいらっしゃったようだ。「患者さん」である。先輩先生の働きかけで一人割り振られた。
私は初めて診る方だが、この院には以前来られていたらしい。今回のメニューは30分マッサージ。状態を見ながら揉んでいく。
肩凝りからの痛みが気になられるだけのこともあり、すごく固いものに触れた。これは何度か来ていただく必要がありそうだ。
その願いはかなった!同じコースで予約をとってくださった。先輩先生に感謝だ。
とそんなことを考えながら先輩先生と練習したりしていると、今日最後の患者さんがいらっしゃった。…ん、何だか騒がしい…。
「マッサージコース半額っていうのがあるんですか?ちょっとそっちにしようかな。」「担当の院長に相談されると良いでしょう」
院内の壁に貼られたポップを見ている患者さんと、受付のスタッフが、そんなお話をされているのが聞えた。
何だかうまいことできてるのかもなあ…と思いながら院長の判断を待つ。
結果、30分でのマッサージに入ることに。一緒にいらっしゃったお子様は別のスタッフが見てくださることになった。
私が小さかった頃の両親も凝りとかで悩んでいたのかなと思いながら揉んでいく。親孝行、今でもしっかりできてるのかな…。
この患者さんも次回も同じコースで予約をとってくださった。ありがたいことだ。

10月15日

 午前中、院長とほんの少し練習ができた。左側の肩甲骨の内側を揉むよう指示された。
結果はすごく良い訳ではなかった。まだ指の集中が足りておらず、ポイントに当たっていないのに強い力で押しているとのことだった。
また同じことを言われた。これ、ずっと言われてるけど、マッサージの質は良くなってるのか?いろいろな考えが頭の中をよぎる。
午後. まずは一人施術。飲食店に勤められている方だ。私は久しぶりに診たが、固さがすごいことになっているのがすぐにわかった。緊急事態も明けてだいぶ忙しくなられたのだろう。そんな話もされていた。
その後いつもの患者さんのマッサージ。一昨日に、その方の鍼をされている先生から得たヒントなどをもとに45分マッサージしていく。
ヒントをくださった時の先生のあの分析。本当にすごかった。個人の情報になりうることが多いためあまり書けないが。10年も治療してるとあんな風に分析できたりするのかな。
その後、マッサージを短くしてみようかなと予約をとられる声が聞こえた。私のマッサージの技術があの患者さんには行き届けられなかったかな…、などと変な想像をしてしまう。

10月16日

 今日、院長からの指示で、久しぶりに院長と二人での面談の時間が作られた。特に期待はしていなかったが。
そこで言われた内容が下記の通り。

  • 私のマッサージの技術の成長速度が、院長が思われていたよりも遅い。
  • まだ指先に集中しきれていないため、硬い部分のポイントに当たってもいないのに強く押そうとする。それでもポイントに当てるように頑張ってしまい、皮膚が引っ張られて痛みが起こることがある。
  • 新人のマッサージを安くする、という取り組みは今までやったことがない。(結構まずいやつかも…)

この話で、自分を揉んだりする練習の意味があったか、今までの努力の意味はあったかなどと考えてしまっているその時に、施術が割り振られた。
手ごたえはまあまあだったが、その後の精神面は最悪だった。帰宅後も含め、話したいことが口から出てこなかったり、それでも出そうとすると変なニュアンスで伝わるような言葉になってしまったり…。もう、昨日もだったけれど、今日は本当に…。 予約をとられるというのは嬉しいことだ。その理由が、私のマッサージだと安いからだったとしても。


 今回はここまで。
今週後半はいろいろな意味でぼろぼろだった感じがする。それでも、気持ちがすっきりしている時は思う。
マッサージの技術も会話術もまだまだだが、それでも予約をとってくださるのは本当にありがたいことだ。