挙句の果てに…

 急に冷えた10月半ばの日曜日。半袖シャツのすぐ横にある長袖シャツを着る。気温の変化も体の対応も落ち着かない。
そんなはるながお送りする日記第46弾。先週のこともあり精神面も落ち着いていないかな…。


10月18日

 朝に一人施術。先週わ長いマッサージだったが、今回はいつものに戻った。戻すには凝りが固すぎると思うんだけどな…。
その後は施術はなかった。先週まで入っていたいつもの患者さんは、その方の鍼を担当されている先生が全て担当することになった。
「はるなさんのマッサージの技術の成長、僕が思ってたより遅めだから…。」 先週院長に言われたことを思い出す。
成長できてないせいで、患者さんが満足されるような施術ができなかった。2 3回ならまだしも、5回は長いマッサージしたのに…。
長いマッサージの方が短いのに戻られたのもきっと…。
そんな重いばかりが頭にウカブ。いや、支配している、の法が正しいのかもしれない。
自分を揉んでみる。手の感覚の鈍感さが先週より増している。これはもう…。手と自分に嫌気がさす。何もかもわからなくなってきた。
冷たくて暗くて広い洞窟を、あてもなくさ迷っている。出口は一向に見つからない。そんな感じがした。
情、楽しさ、嬉しさ、喜び。そんなものが感じとれない。感じるのは悲しみや苦しみだけ。゙こうもなると涙が止まらなくなる。
そんな時の練習で、手に感覚がしっかり伝わってくるはずがなかった。
角度が違う。大ざっぱになっているところがある。アドバイスとも言えるコメントもぼんやりとしか入ってこない。

その後、涙が止まりかけた頃、院長途少し練習の時間になった。うつ伏せの院長の背中から腰を揉む練習だ。
序盤に私の苗字を呼ばれた気がした。他の先生が小さな声で私の話をされている。言いたいことがあるんならはっきり言ってよ…!
練習の結果、筋肉の高まりを探すために指を大きく動かそうとする時、体の内側には動かせていても外側には動かせておらず、何となくで押していたようだった。
ほんの少し、本っ当ーに少しだけ、光が見えた気がした。ただ…。


 少し短いが、今回はここまで。
マッサージで自分に嫌気がさしたことは何度かあったが、ここまでなのは初めてだった。
この日の終りに見えた一筋の光が、この悲しみや苦しみから私を救ってくれる光にならんことを…。