不確かな手応えと向き合う

 週末は久しぶりに湾へ。父の釣竿を使ってキャッチ&リリースをした。
最近は山や森によく行っていたので、海に行ったのは本当に久しぶりだ。何カ月行っていなかっただろう。
最近できたという台風の卵の影響が少しあるのか、風が強く波も高め。 いつも足元にいる魚も、沖の方に移動していたようだ。
釣りも風も波の音も香りも楽しむことができたはるながお送りする日記第44弾。釣りがますます好きになった。


10月11日

 朝準備を済ませると、いつもの患者さんがいらっしゃった。
いつもは10分マッサージだが、今回は40分。いつもはできない部分もほぐせるチャンス。
10分ではほぐしきれない場所も多いため、それもほぐすように施術を進める。もちろん患者さんのリクエストも聞いて行く。
やはり40分もあると、私も患者さんも気になっている場所を多く揉める。固さを診るともう何回か長くやりたいなあ。
その後午前中は何もなく、午後にこれまたいつもの患者さんの施術だ。
今日は症状がとても悪化しているそう。いつもより痛みが出やすいようだ。いつもより少し弱めに揉む。
なんで症状は悪化してしまっているのだろう。考えてもわからなかった。今していること以外の選択肢が思い浮かばなかった。
私がまだ未熟だから治しきれないのかな。何となくそう思ってしまう自分もいた。

10月12日

 今日はひたすら自分を揉んで手の感覚をつかむことに専念。
すると午前中に「坐った僕の肩を揉んでください」と院長の声。体がぴくっとなったのがわかった。
受付の椅子に坐られた院長の肩を片方ずつ揉んで行く。院内で、坐った方の肩を揉むのは久しぶりだ。
坐った方の肩を揉む時は体重は少ししか乗せられないので腕の力が便りになることもしばしば。
揉んでいると、胸の辺りが押しつぶされるような、苦しいような痛いような感覚がやってくるのがわかった。焦ると余計に強くなる。
少ししか揉んでいないのに手の感覚が鈍くなった気がする。結果は「左手の方が少し弱いね」とのことだった。それさえもよくわからない。
午後は一つ上の先輩先生を台に、背中から腰を揉む練習をさせていただいた。
背中から腰…。感覚をつかんだと思ったら忘れ、またつかんですぐ忘れ…の繰り返しは、いつになったら終わってくれるのだろう。
週末父の背中から腰を揉んだ時の手の良い位置や感覚も、今ではあまり思い出せない。
肩や頸を揉む練習の時はそんな繰り返しは少なかった気がする。それもあってか、背中から腰の件に関してはかなり焦りが出てきている。
他のみんなより政調が遅い。この院はいろいろさっとできる人が多い。いろいろな状況が私を余計に焦らせる。
ただ、焦っても仕方がないとも思う。いったいどちらなんだろう。手の感覚も考えも不確かになっている…。

10月13日

 午前中、自分の足を揉んだりして考えごとをしながら練習していると、「患者さんのマッサージお願いします」と院長の声。
保険での10分マッサージ。私は初めて診る方だ。くすぐったがられるそうなので指圧をするよう指示された。押しても指を動かさない。
筋肉の一番膨らんだ部分を探すために指を少し動かすだけでも、体がぴくっとされるほどくすぐったがれるため、難易度は高めだった。
その施術が終りほっとしていると、当日予約された2人目の患者さんの情報が院長から伝えられた。
新規の患者さんで、頸と肩から肩甲骨の下の角の高さまでを揉むよう指示された。
私から1度「固いですね」というと、何で困っているかやちょっとした雑談に相手から会話の運びがあった。それに応じながら揉んでいく。
途中、患者さんがアロママッサージを受けているという話になり、それと今のマッサージは違うのですねと言われた。
手全体を柔らかく使ってするアロママッサージと、凝りのポイントを狙って揉む「按摩(あんま)」や「指圧」をベースとした手技。
全く違うものとわかっていても、なんだかちょっと悔しい気もする。その一方で、結局好みなのかなと思う自分もいた。

いつもよりよく動いた午前を終え、午後。いつもの患者さんと、今回2回目になる患者さんを施術。
いつもの方の症状は今日は少し良くなっているようだった。この前だいぶつらそうにされていたのでだいぶ安心した。


 今回はここまで。
不確かになっていく自分の手ごたえ。それゆえより不確かになる施術。このサイクルはいったいいつ止まってくれるのだろう。
これに対しては何か策を講じないと、自分にとってもまずいし患者さんにとってはもっとまずい。かといって焦るともっともっとまずい。
早く休日になってほしい。そこで好きな子としてリフレッシュしたい。早くもそう思ってしまうのだった。

確かな手応えと不確かな施術

という訳で、それを何としても抑えたい!と、朝方に戻そう作戦を展開しようと奮闘しているはるながお送りする日記第43弾。でもなかなか直らない…。


10月7日

 今日は1名施術。昨日に施術する予定だったのだが、予約が今日に変更になり、今日朝一での施術となった。
最初は30分の施術でという話だったが、やっぱり45分でということになり、以前と同じ45分でのマッサージ。
腰の張りに左右差があると感じたのは、実際にそうだったのか、私の手のとらえ方の問題なのか。手の感覚に関する謎は深まるばかり…。

全ての患者さんが帰られた後、メモの整理をしていると、「うわーー!!」と一つ上の先輩先生の声。
何事かと見に行ってみると、トレーニングの機械で骨盤周囲を締められた先輩先生が、必死に腹筋をされているところだった。
この機械で、鍛える筋肉の周囲を血圧計の要領で締めれば、そこに酸素が行き渡らなくなり、酸素がなくても動く筋肉だけに大きな付加がかかる。
そういった筋肉は運動するのに重要だが、使わないとすぐに落ちてしまうらしい。おまけに、普段の動きではあまり使われないときている。
院長はその様子をにこにこしながら見られている。そして、自分もこれをやったらあんな風に叫ぶんだろうなあと思うとなぜか笑えて着てしまう。

その後院長にお願いして違う種類のインソールを購入。靴の中に入れる中敷きのようなものだ。
足首が固いのと、外反母指の振興を抑えるために1つ買い、院内容の靴と外履きに入れ替えながら使ってきたのだが、
入れ替えの時に時間がかかってしまうのと、スニーカーなどの深い靴に入れると良いというそのインソールに興味を持ち、
迷いに迷った末購入に至った。さっそく帰宅時に使用。これもなかなかいいかもな!

10月8日

 今日は1名施術。それ以外の時間は、ベッドの消毒や洗濯たたみ、そして、自分の体を使ったマッサージの練習に費やす。
練習の時、不意に確かな手ごたえを感じた。固い場所にぴったり当たっている、そんな手ごたえ。嬉しかった。これが患者さんにもできたら…。
ただ、そううまくはいかなかった。今回の施術、いつもの患者三なのに、どうもいつもより手ごたえがない。それを申し訳なく思うと余計に手ごたえが薄れる。
治療が終わり、帰路に向かう途中、院長が、「明日はるなさんは二人施術だけど、気になるところを治すって気持で取り組んでね。」とおっしゃった。
そう、明日は、いつもの方と初めての方を連続で施術することになっていたのだ。

帰宅し、就寝準備を終えてベッドに寝ころぶと、目の前の風景画回転しているような気がした。目は見えないはずなのにそう思えた。
ちょっとしためまいだった。こうなったのは久しぶりだ。学生の頃はめまいなんてなったことなかったのに…。少し疲れているのかな…。

10月9日

 宣言折昨日は早く寝た。おかげでいつもより朝の目覚めが良い。これならきっと…。
院に着き、開院準備を済ませ、朝礼をしてしばらくすると、1人目の患者さんがいらっしゃった。
他の先生が施術されることがほとんどなので私は初めて直接関わる方だ。
最初はただよく喋る方としか思っていなかったのだが、施術中の相手からの質問に答えていくと、とても良い方なんだなあと思った。
やっぱり、ちょっと人を見るだけで変な印象を自分の中に作ったりするのはよくないなと思った。
会話に意識が行くと指先の感化化不安定になり、そちらを意識すると会話が不安定にないかける。
そのバランスを何とか保ちながら一人目の施術は無事終了。楽しかったな!
その後、隔週で予約をとられているいつもの患者さんの施術。一人目がとても細い方だったので、体つきの違いに少し戸惑いそうになる。
「京野は委託もなく弱すぎず気持いいよ。」とのことだった。一安心。


 今回はここまで。
力が抜けると少しめまいがするのは、疲れているのかそれとも気温のせいなのか。とりあえず週末はゆっくりしよう。

マッサージをもっと良くするために

 この週末も運動したり外に出かけたり友達の相談に乗ったりと忙しい週末になった。
そんなはるながお送りする日記第42弾。今週もなかなか忙しい。


10月4日

 今日は午後に一人予約が入っていた。午前中は欲に忙しい訳ではなかったが、終りがけに「僕をマッサージしよう」と院長の声。
返事をして指定されたベッドに向かった時、体がぴくっとなった気がした。力が入ったか?力むのは危険だ。落ち着いて、落ち着いて…。
今日は、左の肩甲骨周囲と、両側の背中から腰を揉むよう指示された。
手に集中し揉んでいく。肩甲骨周りはどちらかといえば得意な方(上手か下手かは別)。
…前ってこんなに固かったか?普通の固さぐらいってのはよくあるけど、ここまでだったか?
聞くと、「最近また凝ってきたかも」とのことだった。やっぱりとも思ったが、凝りの部分のポイントに指が当たらず焦る自分もいた。
何とかそこは終わらせ、背中から腰に向かう。前からずっと、院長から「指の当たりがよくない」と言われている場所。
今回もだった。「当たってる間隔とかわからないかなあ…」と困られた顔をされることも。本っ当ーに…すみません…。
ポイントに当たりだしたのは、練習開始から20分ほどしてからのことだった。やっぱり私の中でいろいろしっくりきてないのかな…。
あと、最近修正できたと思っていた、「ポイントを探すために指を大きく動かす」も、あまりできていないようだった。
私は大きく動かしていると思っていたのだが、全然だったらしく、そこでも院長の困り顔が…。
最終的に、「まだ、ポイントに当たった時の手の間隔がなじんでないみたいだねー。そこはまだいかんなあ…。」と言われた。
わかりすぎていることを言われてだいぶショックだった。泣くような感じでなかったのがまだいいところ。

午後、私の施術までの間、一つ上の先輩先生にまた練習台になっていただいた。ありがたい。
院長の時と同じように、背中から腰のポイントに指を当てるよう意識し揉んでいく。
これも、ポイントに当たって私がしっくり来たのは、開始から20分ほど後だった。これの繰り返しか…。
でも…、本っ当ーにほんの少しずつだけど…、わかるようになってきてるのかな…。それさえもよくわからない。もう10月だというのに…。
その後患者さんの施術。症状が現れる部位が少しずつ変化しているらしい。
痛む部位が移動しているのか、痛みの範囲が狭くなって別の部分の痛みを強く感じているのか。後者だといいな…。

10月5日

 在宅マッサージの見学で元気をいただいた後は、1日を通し、院内のベッドの消毒やベッドメイキング、洗濯たたみに全力を尽くした。
あともう一つ。自分の腰などにむりやり手を持っていき、揉む練習なるものをした。理がわかったぐらいであまり練習にはならないが。
しかし…、右の肩ってこんなに固かった?後ろに手を回す時、左手の方が回しやすかった。そんなはずは!聞き手が固いなんて!!
午後は受け付けの方がお休みになったので、誰も受け付けにいない時はそちらでたいきすることにした。
途中、すごーーく久しぶりにすごい頭痛がやってきた。頭痛のせいでぼーっとしていたおかげで、鞄の中に薬があるのを忘れていた。

10月6日

 教は朝から在宅での施術。いつも通り揉んでいるはずなのに、いつになく汗をかく。
最近、施術している時に、「何かに挑む時は強気でいかなあかんよ」と私がいつも 帰りがけに、近くにいたドライバーが患者さんに「はるなさんのマッサどうですか?」と聞かれた。そういう質問は今はやめてよ…。
答えは、「ずいぶん変わったよ」だった。最初よりかはましになったという解釈で合ってるのか?
治療院に戻り、予約されていた1名の施術。前回と同様30分マッサージ。あの固さはどうしたらとれるのか?本当に固い。
その後もう一人施術する予定だったが、予約が明日に変更になった。後は午後の一人を待つだけ。

午後、一つ上の先輩先生との練習の時間ができた。今回も背中から腰。しっくり来たりわからなくなったりを、教も繰り返す。そして…。
…しまった、練習に集中力を使いすぎた。その後の治療でこちらがすごい脱力感に襲われた。やっちゃったなあ…。


 今回はここまで。
最近また忙しくなってきた気がする。患者さんが入って良いかもと思ったり、中途半端な技術で大丈夫なのかと思ったり…。
今週後半も予約が1日に最低1人ずつは入っている。自分の良い状態を保ちながら焦らずいきたいものだ。

患者さんをもっと理解すると言うこと

 数日前。院内の治療も在宅の施術も多くされている先生が、施術との向き合い方についてお話をされていた。
「患者にも、話が好きな人とか、静かに施術を受けたい人とか、いろいろいると思うけど、やっぱり最低限の情報は聞く必要はあると思う。
揉む時に、『ここは痛いですか』『こちらはどうですか』って。
あとは、症状によってどういう風に痛かったりつらかったりするかとか、どこが固いかを想像しながら施術するのもだいじだと思う。」
そういえば、全く同じことを、在宅マッサージのみを担当されている先生にも言われたな。
一方で、患者さんに話しかけすぎると、せっかくうとうとしているのを邪魔してしまうのでは、という、患者さん目線からの意見もある。
その二つはどうバランスをとるべきかと考えたが、それぞれは別の問題ではないかとも思いつつあるはるながお送りする日記第41弾。
患者さんと施術それぞれとの向き合い方や付き合い方は、簡単そうでかなり難しいし奥が深い…。

今回は、三日連続で長い患者さんを施術した記録を中心にお届け。


9月30日

 今日の患者さんは…
以前私が担当していたが、私のマッサージの刺激が弱いとして別の先生の担当になった方。
おそらく、他の先生より安い金額で私のマッサージを受けられると聞いて、それで予約を入れられたのだろう。
上司の施術を短い時間受けるのがいいか、ちょっと金額を上げて新人の施術を長い時間受けるのがいいか。何とも言えない選択かも…。
と変な考えがよぎった。一度不満を言われているのだ。謹聴すそれでもやるしかない。施術の質が上がってるかはよくわからないけど。

施術開始。久しぶりに触ると、私の記憶と違うところが多くあった。凝り、こんなだっけ?ここ、こんなに固かった?
それでも変わらないのは、指先に意識を向けることや、施術中の患者さんの訴えを聞くこと。それで患者さんについてより理解できるなら。
そんなことを考えながらの45分の施術は終了。反応は…まあまあだったかな。次回も同じコースで予約を入れられたようだ。ありがたい。

10月1日

 もう10月だって?なんということだ…。そして…

そんな10月一番の患者さんは…
いつもの方。短い施術が主だったが、2日ほど前に45分マッサージをされ、今日も同じコースで予約をとられていた。
その方の鍼をされている先生から、
「マッサージで診る状態ははるなさんしかわからないから、患者さんの話を聞いたり触ったりしながら施術を展開していってね。」
と言われたのがすごく印象的。これが「自分の患者さんを持つ」ということなのかなと何となく思ったのは良い出来事。
最近院内ではこの方を一番よく施術している気がする。そのためか、反応がある部位の記憶が一番鮮明な患者さんになりつつある。
それでも、症状が少しずつ変わっているところもあり、そこまでを把握するのはかなり難しい。改めてそう思った。

10月2日

 今日予約が入っていた長い患者さんは…
いつもは院長が鍼を中心に施術されている方。たまに私のマッサージコースで予約をとってくださる。
最後に診たのは数週間前。メモを見ながら施術を組み立てようとするが…、メモ、こんな簡単にしか書いてなかったっけ。今日の施術で情報追加しないと!
ベッドに向かい久しぶりに診ると…、私の記憶以上に悲しいことになっていた。事務職というのもあってか、全部凝っている?
今回悔しかったのが腰の施術。私があまりにも下手すぎて、凝りの頂上に指が当たらず、体重が乗らず、ちょっとなあという結果に。

そしてもう一つ、書いておかなければいけないことが。
この日、先生が一人急遽お休みされることになり、それを補うため、私にも患者さんがあと2人割り振られた。
一人はこの治療院の事務の方。私の在宅マッサージの送迎もしてくださっている、親しみやすいスタッフ。 親しみやすいのはすごく良いし私も気分的に楽なのだが、逆に緊張感があまりナイ分施術時の集中力が低下するのは難点。
そしてもう一人、この日最後の患者さんは新規の方。しかも、私の施術で一番ポイントに当たらない、腰部分に症状がある方だった。
さらに言えば、体つきがしっかりされている方なので、背中や腰の筋肉が厚い。疲れた私の指がそれに打ち勝てるはずは…今はない。


 今回はおこまで。
最後の患者さんラッシュにあまり耐えられなかったのと、腰部分の施術の下手さ。いろいろ悔まれる。
一つ上の先輩先生にそれについてちょっとぼやいてみると、「気がついたらポイントに当たるようになってるから」とおっしゃった。
いつもそうおっしゃってたよな…。本当にそうだといいな…。そんなことを思いながら退勤後の時間を過ごしたのだった。

ちょっとしたチャレンジ

 久しぶりの雨の週末。久しぶりに家でゆっくり。9月末の研修などの疲れが全くとれていなかったこともあり、休むには良い機会となった。
ただ、この時期だと、夜の気温の変化との対応が難しい。パジャマは長そでにすると少し暑く、かと言って半袖にすると少し寒い。
気持いい時期だが少し苦労するはるながお送りする日記第40弾。これはこれで秋らしくて良いが…。皆さんも気温差には沖をつけて。


9月27日

ということで、身支度をし出勤。しかし…、門灯にもう少し寝ていたかったなあ。
開院後すぐに1名施術。いつもこの時間にいらっしゃる方だ。先週よりは症状は軽くなったようだ。少し安心。
その後午前中は施術の予定はなかったので、自分のすね部分を揉む。先週の研修で先生に言われたことを思い出しながら。
…今日は手の感覚がしっかり伝わってくる。先週の最後はあんなにぼろぼろだったのに。寝不足、恐ろしい…。
そうこうしていると休憩の時間になった。片づけをし、母の用意してくれたお弁当を食べ(本当に感謝)、昼寝をし、午後に備える。

午後。私の患者さんがいらっしゃるまでの間、一つ上の先輩先生を台に練習させていただけた。
主にしたのは横向きに寝られた患者さんの施術の練習。先週最後の練習でぼろぼろだった内容の再チャレンジ。
ゆっくり揉んでポイントを確実に狙ってみたり、ポイントに当てることを意識しながらテンポ感のある施術をしてみたり。
その後患者さんの施術。この方もいつもの方だ。別の先生の鍼治療の後に私がマッサージに入る。
あえて指先に視線をむけたりして、指先に意識を向けるように自分に仕向ける。すると患者さんからこんな声が。
「今日は痛いところにずーっと当たって辿ってもらってる感じがする。ありがとうね。」
嬉しかった。久しぶりに患者さんに「マッサージいいね」と言われた。と気を緩めると指先の意識が逸れそうなのですぐに感情を抑える。
ただ、嬉しい感情の後すぐに何となく思ってしまったのが…。
…「今日」ねー…。今迄がどうだったのかが非情に気になる…。

9月28日

 まずはいつもの在宅マッサージの見学を済ませる。その後は先輩先生との練習。昨日のうちにお願いしておいてよかった…。
横向きに寝られた患者さんの施術の練習を1時間ほどできたが、最後の10分ぐらいには集中力が落ちてくるのがわかってしまう。
もう少し集中を長続きできるようにしたい。何か方法はないのかな。瞑想とかか?他にもありそうだが見つかりそうにない。
午後は特に何もなく、静かに帰路に向かう。その途中、先生が私を呼ばれる声が聞えた。
「昨日午後やった○○さんだけど、明日マッサージコースで予約入ったから、どんな施術内容にするか考えといてね。明日聞きます。」
いつも10分ほどしかマッサージしない患者さんを、今回は45分で施術することになるようだ。内容、考えておかないと…。

9月29日

 朝一はいつもの在宅マッサージ。今日も患者さんの方から話題が多く出る。指に集中しながらそれに応じる。
今回、患者さんの股関節を私が動かすということを初めてしてみた。他の先生はよくされるそうだ。先々週ぐらいに教わったことが、少し生かせたかな。
その後、先週もいらっしゃった患者さんの施術。前回と同じ30分マッサージ。今日もがっちがちだった。もう少しほぐせたらなあ…。

そして午後。昨日の質問の答えを先生から問われた。改めて聞かれるとすごく緊張する。
この時すごく迷った。揉む範囲を広げるか、いつもの狭い範囲を重点的に揉むか。どちらと答えるべきか。
ただ、いつもの場所を45分だとさすがに範囲が狭すぎると思い、前者を選んだ。
だが、その後の先生の雰囲気的には後者を選んだ方がよかったらしかった。
理由は「はるなさんのマッサージはポイントに当てる確実性がまだ低いから」だった。わかってはいるがむっとしてしまう自分がいる…。
ただ、今思い返すと、いつも、両側の腰とお尻と右の太腿とすね部分を、10分間で揉んでいたんだった。案外範囲が広かった。 その施術は無事終了。いつもの4倍以上の時間施術したことで、固い場所や範囲をより細かく把握できた。
その患者さんが受付で同じコースで明後日に予約をとられている声が聞えた。今日の施術で気づいたことはしっかりメモしておこう。


 今回はここまで。
次の日からは、長い時間の患者さんが数名いらっしゃる。
いつもの方、私は久しぶりに診る方、そして、以前私の短いマッサージの技術に不満があった方も。
新人の私による施術代が少し安めになっていて、それ目当てでいらっしゃるとはいえ、かなり緊張する。
自分の体調をしっかり整えて、私が今できることをしよう…!

改めてまとまった課題

 週末は、いつもとは違う川沿いを散歩。 陸上競技場やテニスコートなどが近くにある広い場所だ。
数年ぶりに訪れたが…。こんなにも美しい景色だっただろうか。
少し進むと、車が全く通らない散策路。とても静かで、優しい風がふく道。お気に入りになった。
そんなはるながお送りする日記第39弾。このまま心も浄化してくれたら…。


9月21日

 まずは在宅マッサージの見学。患者さんも先生も、今日もよくお話されているなあ。
私の方はというと…、いつもよりぼーっとしてしまっている。…眠い。疲れてる?寝不足?
地両院に着き一息。すると、一つ上の先輩先生が速足でいらっしゃった。少し急ぎの用事なのか?
「患者さんの予約入ったよ。この前の方と新しい方。それぞれ30分マッサージで、連続になるよ。」
見ると、その患者さんが丁度ベッドに案内されるところだった。私が入るのは院長が鍼を終えてから。
急いでスタッフルームに駆け込みお茶を飲み、指先に意識を向けていく。今のうちに手の準備を…。手の感覚を研ぎ澄ます準備を…。
部屋を出た頃に鍼が終わったようだ。院長から施術する場所を聞きマッサージを始める。
………?……んー…、ん?
…まずい。わから…ない。固いのはわかる。でも…何だかぼんやりとしか伝わってこない。
全集中、按摩の呼吸、1の手技、母指揉捏。とは思わなかったが…(そんな余裕ない)。
とにかく、集中集中…と思いながら揉むとだいぶわかるようになった。しかしその分頭が痛くなる。目の奥も痛くなる。
何とか1人目は終了。すぐに2人目に移る。
最初の方はよかったが、途中から本っ当ーにまずくなってきた。集中に限界が来たか?そんな…。
変な汗が出る。集中によるものか、単なる冷や汗か。最後には呼吸も乱れる事態に。こんなこと今迄なかったのに…。
施術終了後先輩先生と練習の時間になった。
ここでも、揉む場所を間違えたり、カーテンのある場所を別のベッドのと勘違いして院長に助けていただいてしまったりと、もうごたごた。
午後には2人予約が入っている。その方々のためにも、休憩時間にたっぷり寝よう。じゃないとやってけない!

断言通りたっぷり寝た。だいぶすっきりした。やはり寝不足だったか?家の蒲団(タオルブランケット)だとこの時期はもう薄すぎるのかも。

午後。その2名と、当日予約された1名を施術。手の感覚は少し回復。でもなあ…、もう少し感じたいよなー…。集中が足りないな…。

という訳で、1日当たりに施術した方の最高人数が4人から5人になった。3 4カ月ぶりの記録更新だ。

9月24日

 ついに今月もこの日がやってきた。月末恒例夜の研修の日。昨日が祝日だったことでリフレッシュはできたはず!
昼休みも研修前の休憩もよく寝た。これなら研修で、自分ができることは発揮できるはず!上手か下手かはべつとして…。

午後の施術の準備をしている時、新規の患者さんの電話対応をされている受付の方の声が聞えた。
名前を聞いて驚いた。まさかの私の先輩だった。
昨日ラインで「そっちのち両院行こうかな」とおっしゃり、教の電話で明日に予約を入れられていた。なんてスピード!
予約された時間は私は別の患者さんが入っているので、今回は先輩の施術は別の先生に割り振られた。

そして研修の時間。一つ上の先輩先生がトレーニング危機を使う練習をされている間、私は院長の足を揉むことに。
仰向けになられた院長の、足先から膝下までを揉む。複数本あるすね部分の筋肉は揉み分ける必要がある。
最初は「全然当たってない」の声。ちょっと呆れられてる?最初からもっと集中できるようにならないと…。
「筋肉の横幅を確認してご覧。それの真ん中を良い角度で押すんだよ。指先に集中…。」
次におっしゃった院長の言葉。何度もそれを思いながら揉もうとする。が、言葉の方に頭がもっていかれそうだ。こういう時は…。
言葉ばかりを考えるな。感覚を受け入れてそれを直すことを、まず考えろ。ポイントの固さはわかってるからそれを狙え。
あえて指先に目線を向けたりして、指の感覚だけを脳に受け取ってもらうようにしてもみた。
相変らず、ポイントに当たるまでのスピードが遅いか、スピードを早くするとポイントに当たる確率が低くなるが、まだましになった。
改めて自分の課題がはっきりしてきた気がする。どの場所を揉む時にも言える課題だろう。

  • 先生に言われた「言葉」ばかりを意識してしまう癖を直す。言葉や声に縛られて実行に移すまでに時間がかかるのはなんとかしたい。
  • 元の集中力を高めて、施術時にもっと集中できるようにする。一点に集中しようとすると気が散るのを直すのが早いか。

9月25日

びっくりしていながらぼーっとした状態が続いた。ただ、出勤するといつも通りになった。よくできたもんだ。
教は、隔週で予約をとってくださっている患者さんの1時間のマッサージ。教はいつもより固い。いつもより忙しかったのかな。
その近くで、私の先輩が別の先生の治療を受けられている。何だか変な感じというか懐かしい感じというか…。
そればかり見ていると自分の施術がおろそかになるので、手元に意識を戻す。…それにしても固い。最初の時ぐらい固いような…。
指先に意識を向けたまま、施術は無事終了。その代り、その後の練習の出来栄えは最悪だったが。


 今回はここまで。
何かある日とない日の差は大きかったが、今週は忙しい1週間となった。研修もいつもの倍ほどの時間していたらしい。
こうもなると寝不足度が半端なくなる。この週末はゆっくりしていよう。

マッサージとのいろいろな向き合い方

という訳で、1週間の後半の成り行きが少し心配になるはるながお送りする日記第38弾…。前日に長時間寝てたのが救いになっているか?


9月16日

 今日は在宅マッサージの見学から。久しぶりにこの方にお会いしたなあ。今日もお元気そうだ。
地両院到着後、いつもの部屋で待機していると、在宅施術専門の先生がいらっしゃった。院内にいらっしゃることはほとんどないのに…?
「ちょっとベッドに横になってみて」と急に言われてびっくり。何が始まるんだ?
横向きに寝ると、「いつもあなたがやってる患者さんに、私がやってることをするね」と施術を始められた。
…まっったく違う。揉み方、揉む場所、先生の体の使い方…。何もかもが違う。院内の治療ではしないこともたくさん…。
私は今のところ、基本に忠実に施術するようにしていた。それが、在宅施術の経験を重ねていくとこんなこともするようになるのか…。  施術中、先生が私にいろいろなヒントになるようなお話をしてくださった。
その中でだんとつで印象に残ったのが、先生の、在宅施術の患者さんとの向き合い方についてのお話だった。 「私が患者さんと向き合う時に一番大事にしてるのは、患者さんのどこが張ったりしてるかを考えながら揉むこと。
立ち姿とか歩く姿とか、患者さんのお話とか。そこからつらい場所や張ってる場所なんかを想像しながらマッサージをするようにしてる。
立ち姿とかは、あなたは目が見えないから視認はできないだろうけど、話から推測できる部分は、あなたが思ってるより多いと思うよ。」
その後、私が施術している患者さんの立ち姿や歩いている時の姿勢を説明してくださった。
いつも、訪問先のお宅から駐車場まで聞えるぐらいはきはきとお話をされる先生が、すごくおだやかにお話されている。
長年の経験を元にされるお話は本当に考えさせられる。改めてこの先生はすごいと思った。なぜか涙も出てきた。

当たり前だったのかもしれないが、「患者の話にヒントがある」は、本当におっしゃる通りだと思った。
患者さんとの会話を思い返してみると、ヒントになる発言は確かにあった。
そういえば、最近は、凝りのポイントに指を当てることしか考えられていなかったかもしれないな。私もまだまだか!

その後院長との練習になった。うつ伏せになられた院長の背中から腰を揉む。
結果、微妙らしい。他の先生だとポイントに指は当たってるって言われたんだけどなあ…。院長の評価は厳しい(当たり前)。
ただ、少しずつではあるが、何かはつかんでいるようだ。それでも…、この成長の遅さは私も何だかなあと思う…。

9月17日

 朝一の在宅マッサージの見学を終え、治療院に戻り、タオルを1枚たたむ。
そういえば、この後一つ上の先輩先生の練習の台に、私がなるんだったっけ。昨日お願いされたんだったよな。
ということで、しばらくして、ベッドに仰向けになるよう指示された。仰向けになると、ブランケットを掛けられる。少しうとうと…。
今回は、美容の一部のコースの導入部分、足先から太腿、骨盤のマッサージの練習のようだ。
最初は足首を動かしてくださるのだが、自分でもわかるぐらい足首が固ぎて笑ってしまった。
滑らかに動くはずの足首がかくかくしている。動かす方も大変そう。やばいなこれ…。
続いて足裏や足の指などを伸ばしてくださる。この時ふくらはぎも少し伸びる。気持いい…。このまましばらく伸ばしていてほしかった…。
次に、三陰交(さんいんこう)というつぼ野指圧。特に女性の生殖器の症状に効果があるとされるつぼだ。
次にすね部分の指圧。今日はよく張っているらしい。ここにある足三里(あしさんり)というつぼは、消化器系の働きを高める効果がある。
次に太腿の施術。いつもはくすぐったいのに今日は気持いい。疲れているのか?
論集は終了。その後はベッドの消毒などのサポートに入る。

午後2名施術。久しぶりの方と最近いらっしゃった方だ。
久しぶりの方は体つきが良いため、ベッドを下げないと背中などを真上から押せない。
しかし…、ベッドを下げたのに足の力が入らない。しかも、いつもよりポイントに当たってない?なぜ?!
もしかして、午前中にお腹をひどく壊したのが今になって影響したのか?
東洋医学では、お腹を壊して下痢になったりすると、筋肉や手足も疲れやすくなるとされている。これだったりして…。
もしかして、朝モロゾフの冷たいプリンを食べたのが悪かったかな…。少し大きめで美味しいんだけどなあ…。
その後の二人目がいつもの方でよかったなあと、何となく思った。

9月18日

 半日勤務の今日は一人施術し、その後は消毒などのサポートに入った。ただ…、動かないからか肩の重みがすごく気になる。
昼からは少し運動できるということで、体力温存には繋がったかな。


今回はここまで。
いろいろ考えた1週間だった。ここまでいろいろあると、刺激の多さについていけていない気さえする。
しかも、最近はあまり眠れていないのか変な感じもする。
睡眠や運動、趣味などに取り組む時間をとりながら、一つずつ考えることにしよう。