不意打ちはお構いなしに

 日曜日に久しぶりに遠出。静岡の法多山尊永寺に行った。はったさんそんえいじと読むらしい。
アジサイの咲き誇る山を上って本堂に向かう途中に、たくさんの風鈴が飾られていた。どうやら風鈴祭りが開催されていたようだ。
本堂前には風鈴を打っている場所が。さっそく一つ購入。りんどうの花を模った鉄器のものだ。
鉄器のものは透きとおるような音がなり、一度鳴った音が長続きする。帰宅後窓の近くにかけてみると…、うん、想像通りの良い音だ!
美しい自然とすばらしい日本文化に触れられた最高の休日を過ごしたはるながお送りする日記第22弾。このまま自然を満喫していたい!

6月28日から29日

 28日は午前中に一人施術し、その後はちらしを折ったり洗濯をたたんだり。午後は掃除や消毒のみ。暇すぎるのもなかなかしんどい…。

 29日。私の治療の予約は入っていないようだ。
午前中はちらし折りの続き。折り紙をしているようでなかなか楽しい。誰もいない部屋にいたので、鼻唄を歌いながらちらしを折る。
こうしているうちに午前の治療が終わったようだ。待合の椅子を吹いたりベッド周りの片づけをしたりして午前の部終了だ。

休憩時間に母の手作り弁当を食べ(美味しかった)、昼寝をし、午後に備える。最近院内のベッドでもよく練れるようになった。
ベッドに患者さんが入れるように準備し、午後の部開始。受付の席はうまっていたので、別の部屋で一人で練習。
「はるなさーん、今治療してる患者さんの会計終わったら練習しよっかー。」
先生の声だ。固いんだよなあこの声の主の先生。まあこの後治療の予定はないし、やるか。
練習開始。横向きに寝られた先生を、ポイントに指が当たるように揉んでいくのだが…。何となく気づいてしまった。
他のスタッフや訪問先の患者さんは、真横よりも少し下向きな感じで寝られているのだが、この先生は本当に真横に寝られる。
しかもこの先生、院内のスタッフの誰よりも筋肉に弾力がある。
違う姿勢。垂直に押すと指で弾いてしまうようなこの弾力。この先生、横向きで揉むべきじゃない、うつ伏せで揉ませて!
練習後、患者さんがいらっしゃった。院長のご家族の方だ。
今練習台になってくださった先生が施術されるんだったよな。ちょっと休憩できる!指も痛かったし、やったね!別の部屋にいよう。
…あれ、先ほど台になってくださった先生の足音?何課難しそうな顔してる…?
「はるなさーん、ごめーん。ご家族の方のマッサージの予約、はるなさんに入ってた。」
…なんてことだ!固い先生の練習の後に固いご家族の方の施術だと?前から予約がわかっていれば少し調整できたのに…。
もしかして、私に本気で取り組んでほしいから、予約のことはあえて言わなかったとか?とか考えながらベッドへ。
休憩なしで施術だったが、うつ伏せでの施術だったことと、1度せじゅつしていたことが救いだった。いい感じに雑談できたし!

6月30日

 もう6月も最後の日。2021年も半年終わったのか。そんなことを思いながら治療院に出勤。
まずは在宅マッサージから。今週から私の定期的な在宅マッサージがスタートしたのだ。
施術中、「昔はよく本を親に読んでもらっていたけど、今はそういうのも少ないんだろうねー」と患者さんがおっしゃった。
そういえば私もそうだったなあ。小さい頃に母親に読んでもらった絵本や昔話などは今でもほとんど憶えている。 今はスマホがないと学校などでの話についていけない。それでいてスマホを見ていると親も「かまわなくてもいいか」となって余計に親との関わりが経る。そんなことを、何だか淋しそうにお話されていた。
ドライバーの方と、小さい頃に親と一緒にいることの大切さをかみしめながら施術は終了。患者さんのご家族の方が作られているという野菜をたくさんいただいて治療院に向かった。

午後、患者さんのマッサージをお願いされた。今日も予約がなくてずっと暇だと思っていたからよかった。
今回も実費治療の方だ。20分ほどでマッサージ。最近長いマッサージを頼まれることが増えたなあ。
マッサージ終了後、昨日と同じ先生との練習。今日も固いだろうが…頑張ろう。
横向きの方の頸を揉むのは、細かくて少し苦手。より集中して揉むほど汗の量が増す。
そして肩甲骨まわり。真横に寝られていると、昨日みたいにこちらがかなりしんどい。少し前に倒れていただいた。
そうそう、これなら揉みやすい。しかも、手が自然に胸の方に垂れているから、肩甲骨が外側に動いて、隠れていた凝りを揉める。
練習はいい感じで終了し、その後は患者さんの情報の管理や掃除などで終わった。


 今回はここまで。
マッサージの練習をし続けた結果、ずっと苦手だった左手での施術の方が得意になってしまっていた。
苦手を克服しようと練習した結果だろうが、まさかこうなるとは…。少し悔しい気もする。