自問自答の日々

 9月2日に院長にインソールを処方していただいた。
靴の中に入れる中敷きのようなものだが、足が当たる面の下に板が入っていて、かかとや足首を正しい位置に固定させることができるそう。
診断で、足首の固さと外反母指について指摘された。外反母指は気になって板がまさか足首まで…。二つは大きく関係しているそうだ。
ちょっとしたお守りをもらった気分のはるながお送りする日記第36弾。次の日野練習も好調だったからこのままうまくいくといいな。


9月6日

 今日は1名施術。この方は同じような曜日や時間にいらっしゃるので、これで曜日間隔が作られている気もする。
その後は特に何もなかったので、待っている部屋の窓から外を眺めていた。何もない日の最近の日課だ。
朝は静かで昼や夕方は人が動き、夜になるとコオロギの鳴き声が聞える。今年の気温差は変だが、景色はすっかり秋だ。

9月7日

 今日は訪問マッサージの見学以外何もなかった。ベッドの消毒と洗濯たたみをちょっとこなすのみ。
午後、院長とご家族が冗談を交えつつお話をされていた。この感じならずっと仲良くされていくのかなと思いながらそれを聞いていた。

9月8日、ここから自問自答が始まる…

 今日は在宅マッサージから。
施術中、患者さんが戦争中の暮らしのお話をされていた。小さな頃に親を失くす。そんな話を聞くと親のありがたさをしみじみと感じる。
帰りに茄子をくださった。テンプラかす揚げにして食べよう!
地両院到着後、私がよく施術する患者さんが、私のマッサージの刺激が弱いと他の先生におっしゃっていた、という話を聞いた。
それがあってか院長との練習となった。いつもその患者さんにする施術を、時間を多く使って院長にする。
結果、強さは出ていてもポイントへの当たりが弱いから患者さんがそうおっしゃったのではということに。わかってるけど…。
その後急遽施術をお願いされた。初めて見る方だ。この患者さんの担当の先生の情報を元にマッサージ。
強揉みというのでだいぶ強く揉んでいるが、もうちょっと強くとおっしゃる患者さん。
もう少し強めにと頑張っても同じ。「いつももっと強いから」というようなことを、すごーく控えめにおっしゃった。
これって、すっごーーく控えめに、「凝りのいいところに当たってない」っておっしゃってるんじゃ…?
自分でもそれはよーーくわかる。嘘だと思っていても、指からの感覚もそう言っている。
終いには、あまり違和感がとれなかったらしく、「この違和感って…諦めるとかしかないんですかねー…」みたいなつぶやきが患者さんからぽろっと…。
私が新人だからマッサージがうまくいかなかった、なんて言える訳もないし…。負けず嫌いとかじゃなくて言ってはいけないだろうし…。まいっちゃうなあ…。
諦める前に運動とかストレッチとかしっかりしてほしい、なんて思いながらマッサージを終えた。…疲れた…。
どうこう言ってどうにかなるものでもない…。明日先輩先生に練習台二なっていただこう…。引き受けてくださったし。

9月9日

 今日は当日にたくさん予約が入ったため、練習は少し短めになったがそれでも40分はできたのかな。
先生によれば、指はポイントに当たっているらしい。この先生は就職してから一番多く揉んでいるからかもしれない。
最後に先生が、「あとはもう患者さん次第かもねー」とおっしゃった。

今日は半日勤務だったのでその後は美容院で髪を切っていただいた。今日もいつもの美容師さんだ。
その時、「最近患者さんにマッサージして手手ごたえ感じたりする?」と聞かれた。
「…そんなに…」と言うと、「私も昔そうだったのを思い出したよ」と美容師さん。

そういえば、私が在宅施術をしている患者さんも、「これはもう経験だから」とおっしゃっていた。
美容師さんも治療院の先生も、「今のうちはいろいろ言われるけどやっていけばわかってくる」とおっ者っていた。
経験がものをいうってこういうことなのかな。今はいろいろ言われる時期なのかな。そう思うと少し気分が楽になった気がする。

9月10日

 今日は2名施術。
午前中に1人目がご来院。数週間ぶりにお会いしたが、今日もつらそうだ。別の先生の鍼治療の後、45分でマッサージ。
…前より固く見える。前もこんなに固かったのかなあ…。
そして午後に2人目がご来院。腰から足にかけてを10分でマッサージ。
最初と比べると少しずつ改善されているようだ。患者さんの発言からも指からの感覚でもそれが少しずつわかる。

9月11日

 今日は1時間のマッサージの患者さんが1人だ。これで3回目の施術。ありがたいことだ。
最近、隔週の同じ曜日に1時間のマッサージの予約をとってくださっているようだ。本当にありがたい。


 今回はここまで。
何となく思った。施術についていろいろ言われるけれど、応援してくださる方は少なからずいるのだろう。
それが、自問自答の自分が見つけた小さな答えだったかもしれない。