突然の出来事

 朝は寒くて昼は暖かく、夜になるとまた寒い。
この気温差で上着を選んでいった結果、寒すぎて震えたり暑くて後悔したり…。
そんな日々を過ごしているはるながお送りする日記第4弾。

勤務先でも新しい変化があらわれてきたようだ。


4月24日、やっとか急にか?

 朝、いつものように勤務先に向かうと院長がいらっしゃった。
そしてこんなことを私におっしゃった。

「今日治療を受けたいという患者さんの予約が、ついさっき電話で入ったんだけど、その方の腰のマッサージをお願いします。」

………え?
まさかの突然のデビュー宣言?
まったく心の準備ができていない。一気にすごい緊張感。
緊張はいいが、その患者さんがいらっしゃるまでまだ1時間もある。
緊張するとすぐにおなかを壊すため、この1時間は耐えるかお手洗い直行かどちらかになる。
うずうずというかひやひやというかはらはらというか…、もはや何ともいえない状態。
とにかく時間が経つのがすっごーく遅い。早く患者さんがいらっしゃる時間になって!!

緊張との戦いの1時間を何とか乗り越え、いよいよ本番。
男性の患者さんだ。
院長の指示通り、背中と腰の筋肉を左右揉む。気になる方はゆっくりめに。
最初は、押されるたびに少し苦しそうな呼吸をしていらっしゃった。
しかし、後になるにつれて呼吸も安定してきたようだ。
そして何よりも嬉しかったこと、それは、
「さっきとは感じ方が違って楽になってきたかもしれん。」
と、患者さんの方からおっしゃったこと。
ほんっとーに嬉しかった。これだからマッサージや鍼はいいんだなと改めて思った。

その後は院長による治療があり終了。
最後に患者さんがおっしゃった「ありがと」は、なんだかさわやかだった。
今まで学校での実習なども含めてマッサージはしてきたが、その中でも一番やりがいを感じた瞬間だったかもしれない。

 その後は練習時間。
今回から、保険適応となる10分間のマッサージをできるようにするための練習のメニューも増えた。
まず最初に、10分計りながら実際に揉むよう指示があった。
10分という時間がどれぐらいかを把握するのが狙い。
結果…、あまりにも短すぎた。
30分から1時間かけて全身を揉んでいた私にとって、10分という時間はとんでもない短さだった。
今後は10分で、早く、それでいて丁寧に揉めるようにすることが課題になる。ハードルが高すぎるんだよー!


 というわけで今回はここまで。
まさかこんな形でデビューすることになるとは。まだ気持の整理ができていない。
デビューしたということは、それだけ技術が上がったということなのか?
そう思うとなんだか嬉しくなる。
この先も10分の治療が多くなるとのこと。焦らずかつ丁寧に行っていきたいものだ。